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モダンジャズ

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3 / 100


Staircase

[ CD ]
Staircase

・Keith Jarrett
【Universal/ECM】
発売日: 2000-05-09
参考価格: 1,691 円(税込)
販売価格: 1,867 円(税込)
Staircase
- 収録曲 -
1. Staircase, Pt. 1
2. Staircase, Pt. 2
3. Staircase, Pt. 3
4. Hourglass, Pt. 1
5. Hourglass, Pt. 2
6. Sundial, Pt. 1
7. Sundial, Pt. 2
8. Sundial, Pt. 3
9. Sand, Pt. 1
10. Sand, Pt. 2
11. Sand, Pt. 3
カスタマー平均評価:  4.5
スタジオ録音による70年代キース・ピアノ・ソロのピュアな音の最高傑作
キース・ジャレットの70年代を代表するピアノ・ソロの作品といえば、どうしてもライヴの大作「ソロ・コンサート」、「ケルン・コンサート」、「サンベア・コンサート」を思い浮かべるが、本作も忘れないで欲しい。76年5月パリのスタジオでの録音で、全体が4曲に分かれ(LP2枚の計4面に対応)、夫々がさらに2または3パートに分かれているが、おそらくスタジオでの即興演奏であり、また曲やパートが変わることで大きく印象が変わることはないので、トータルでまとまりのある1つの大曲として聴ける。そして、全体のトーンは「サンベア・コンサート」に近い印象を受け、しかもキースの大曲に時としてある、ブルースまたはゴスペル調の演奏や難解な現代音楽風演奏が長く続く展開はほとんどないと言ってよく、気にならない。キースのリリカルなピアニズムが大半を支配し、非常に美しい作品だ。録音も極めて良好。本作の中では特に「ステア・ケース」のパート1、「砂どけい」のパート2、「日どけい」のパート1と3、「砂」のパート3が私は大好きだ。ケルン・コンサート・パート1やソロ・コンサートほどのドラマはないかもしれないが、キースのピアノ・ソロの静かな叙情の美を愛する人には、70年代キースのピアノ・ソロの名作としてお薦めの作品です。なお、LP時代のジャケ両面および内側のアートワークも素晴らしいので、以前に発売された紙ジャケ盤を入手することも考えるのがよいでしょう。
頭の中を数多くのピアニストが去来して
1976年5月パリで録音。ディスコグラフィーの順序で言うと『心の瞳』の次、『Hymns Spheres』の前、そしてあの『サンベア・コンサート』の2つ前の作品と言う事になる。スタジオ録音のソロ・ピアノとしては『フェイシング・ユー』の次の作品がこれということになる。 この作品の中でぼくはキースの頭に去来する過去の偉大な作曲家達を感じずにはおられない。多くの印象派の作曲家、たとえばクロード・ドビュッシーやモーリス・ラベル。片や猛烈に走り出そうとするパッセージにはベーラ・バルトーク。感じられるのは不思議なくらいジャズの先達ではなく、多くの近代クラシックの作曲家の影だ。 ライブでないだけにキースの作品の中では閉じられた環境の中でインスパイアされた曲ということになり異色だ。ただおそらくキースはあらゆる状況の中に自らを置き、どう自らがインスパイアされるかを知り!!たかったのではないだろうか。 自らが一種の触媒であり、おのおのの状況の中で、どう化学変化し何が結果として残るか自ら分からない。そういった『天啓』を化学変化させるピアニストだと思う。 最も宣伝されなかったが最も売れ続けているアルバムの一つでもある。
くるくると変転する万華鏡のような11の小品集
 珠玉の宝石の如き名盤『ケルン・コンサート』からおよそ一年半後に録音された、キース・ジャレットの、同じくソロ・ピアノのアルバム。1976年5月、パリのDavout Studioでの録音。  「階段(STAIRCASE)」「砂時計(HOURGLASS)」「日時計(SUNDIAL)」「砂(SAND)」の4部、11の曲から構成されています。付けたタイトルに明確な理由があるようには思われず、『11の組曲で出来たピアノ小品集』といったアルバムでした。  天空から雨が降り注ぎ、見えない手のひらから無数の砂がこぼれ落ちるような「階段」のPart2(6:57)。  水滴が跳ね、はじけ、旋回する感じの「砂時計」のPart2(14:03)。  ぺかぺかと明滅する鉱石を思わせるピアノの響きがした「日時計」のPart1(8:57)。  殊に、透きとおった抒情と静けさを湛えて煌めいていたトラック5、「砂時計」のPart2の音楽に魅せられましたね。  くるくると変転する万華鏡のような趣、と言ってもいいかなあ。  あまりの美しさにくらくらっとなった『ケルン・コンサート』ほどのインパクトはなかったけれど、粒の大きさも種類もさまざまな宝石を集めたら、こんな素敵な小品集が出来上がりました、みたいな一枚。74分27秒。キース・ジャレットの小宇宙。
何という美しさ、激しさ、そして儚(はかな)さか
 LPは2セット買った。1つは保存用、いま1つは聴きまくり用として。のちにCD化されたとき、2枚組5800円という、当時決して安いとはいえなかった値段を、ものともせずに即購入。  今でも繰り返し聴いている。とりわけHourglass Part 2。何という美しさか。キースの即興ピアノソロの中でも、サンベアの京都Part 1、同じくサンベアの東京アンコール、そしてケルンのPart 2cと並んで、私にとっては生涯聞き続けるであろう名演だ。  Sundialも、悲壮感ただようPart 1と、ある種の諦念をも感じさせるPart 3にはさまれて、私が勝手に「神経質なトッカータ風断章」と呼んでいるPart 2の躍動感がたまらない。 他の2曲、StaircaseとSandも佳品。  ただ、1曲1曲が比較的短く、しかもスタジオ録音なので、長尺のライブパフォーマンスの際に聞かれるような…何といえばいいのだろう?「うねり」?「グルーヴ」?…が生じ始める前に演奏が終わってしまうような不全感も否めない。  よって星4つとしたが、それでもここに収められた演奏が、信じがたいほどに美しく、激しく、儚い夢のような響きに満ちていることに変わりはない。個人的には、キースのスタジオ録音における最高傑作だと思っている。
頭の中を数多くのピアニストが去来して
1976年5月パリで録音。ディスコグラフィーの順序で言うと『心の瞳』の次、『Hymns Spheres』の前、そしてあの『サンベア・コンサート』の2つ前の作品と言う事になる。スタジオ録音のソロ・ピアノとしては『フェイシング・ユー』の次の作品がこれということになる。

この作品の中で僕はキースの頭に去来する過去の偉大な作曲家達を感じずにはおられない。多くの印象派の作曲家、たとえばクロード・ドビュッシーやモーリス・ラベル。片や猛烈に走り出そうとするパッセージにはベーラ・バルトーク。感じられるのは不思議なくらいジャズの先達ではなく、多くの近代クラッシックの作曲家の影だ。

ライブでないだけにキースの作品の中では閉じられた環境の中でインスパイアされた曲ということになり異色だ。ただおそらくキースはあらゆる状況の中に自らを置き、どう自らがインスパイアされるかを知り!たかったのではないだろうか。

自らが一種の触媒であり、おのおのの状況の中で、どう化学変化し何が結果として残るか自ら分からない。そういった『天啓』を化学変化させるピアニストだと思う。

最も宣伝されなかったが最も売れ続けているアルバムの一つでもある。


People Time

[ CD ]
People Time

・Stan Getz with Kenny Barron
【Verve】
発売日: 1992-02-04
参考価格: 2,820 円(税込)
販売価格: 3,407 円(税込)
People Time
- 収録曲 -
1. East of the Sun ...
2. Night and Day
3. I'm Okay
4. Like Someone in ...
5. Stablemates
6. I Remember Cliff...
7. Gone With the Wi...
カスタマー平均評価:  5
ピアノとテナーサックスの頂点的なデュオ
1991年3月3日から6日までの4日間のコンサートを収録した本作は、辛くもスタン・ゲッツにとって最後の作品となってしまった。ピアニストのケニー・バロンはライナーノーツでこの作品にいたるまでのスタントの交流を通じて感じた彼の人間的な温かみや演奏に注いだ情熱を語り、スタンへの尊敬を表している。実際の演奏でも、スタンの病を感じさせない美しく力強い音色が響き渡り、彼の音楽の深さを鮮明に聴き取ることができる。 ピアニスト、ケニー・バロンはこのデュオアルバムで彼の持つ技術を存分に披露し、また多彩なアイデアと豊富な音色を見事に発揮している。ピアニストにとって、ベーシストのいないデュオではその表現領域に大きく差が出るものだが、バッキング、コンピングではウォーキングベースからバド・パウエル風なモダンジャズスタイル、さらには左手のストライド奏法までと、2枚組みのCDとあってかリスナーを飽きさせない内容だ。 BGMとして申し分のない素敵なムードメーカーとなる作品だが、同時に2人の音楽家の深い芸術性を味わうことができるアルバムだ。
白鳥の歌が聞こえる
死の3ヶ月前のラストコンサートのライブレコーディング。どの曲にも死を覚悟した人間にのみ到達しうる透徹した透明感と美しさにあふれている。 共演者のケニー・バロンのライナーノーツ(日本盤)によると、 「『モンマルトル』におけるスタンのプレイはいつになく好調で、すべてのソロに全力投球していた。しかしフト目をやると、彼は1つのソロを終えるたび息を切らしていた。彼の体調が良くないことは一目瞭然だった。」(和田政幸訳)とある。 まさしく、文字通り命を削って刻んだ、最後の白鳥の歌なのである。 特に、2枚目の「first song」は、切々と響きわたり、心を揺るがせてとまらない。 スタン・ゲッツファンのみならず、ジャズファンなら必ず聞くべき必聴盤だと思う。
People Time (Stan Getz - Kenny Barron)
1991年、コペンハーゲンのカフェモンマルトルにて行われたライブアルバム。
奇しくもゲッツの遺作となってしまった名盤。
死を受容した上での気迫に満ちた演奏は悟りを思わせる。
とてもデュオによる演奏とは思えない。
ゲッツ節は健在だが、緊迫した空気はいつものそれとは全く異なる。
最後にして最高の作品なのではないだろうか。
complete roost session などと聴き比べていただくと
より一層お分かりになるだろう。
complete roost sessin vol.2 がおすすめか?
一度は聴くべし
「ジャズは黒人でなきゃダメだ」という偏狭な某ジャズ喫茶のマスターでさえ、スタン・ゲッツには、一種独特の音楽性があり、素晴らしいと評価していたし、私もそれにはまったく同感だった。

ゲッツの場合は、80年代に入った晩年からも、演奏に年齢とともに積み重ねられた円熟味に、「厳しさ」とか「やさしさ」をすべてくるんだ「生きていく凄み」が加わり、コンコード時代の「ドルフィン」や「ピュア・ゲッツ」などの傑作アルバムに結実していたと思えるのだ。そう、彼は晩年に進む程、手抜きのないテナーマン。

ピープルタイムもそうだった。最後の最後までテナーに賭けるこの気迫は、発売当時、某ジャズ雑誌の年間賞に輝くと確信していたのだが・・・2枚組のアルバムのうち、ゲッツの魂が佳境に入り、まるで消えかかる蝋燭の芯を掻き立て掻き立て演奏する様に感動するのは2枚目の方なのだが、評者は1枚目だけを聴いて評価してしまったんじゃないか?とよく仲間内で話したものだ。
賞は取らずとも、レヴューの多さが、このアルバムの素晴らしさを証明している。「一度は聴くべし」である。
20世紀を疾風のように駆け抜けた
1991年3月、死の3ヶ月前にコペンハーゲンのジャズクラブ「カフェ・モンマルトル」での、ピアニストのケニー・バロンとのデュオのライヴ盤。1927年に生まれ、弱冠19歳で初レコーディング。生涯を通じて発表されたアルバムは100枚近くとマイルス・デイビス並み。北欧の美人と結婚するが、離婚、生涯莫大な慰謝料を搾り取られ「ゲッツ/ジルベルト」などの大ヒットがあるのに、金に困ってピストル強盗をしたという伝説もある。性格はまるで子供がそのまま大人になったようだ、と言われる。全盛期ならともかく、ガンの痛みをこらえながら演奏した1枚が生涯のベスト盤の中の1枚になった。死期が迫り、鬼気せまる演奏というより、達観した人生の「悲しみ」を朗々と吹く。特に8曲目の「ファースト・ソング」を聴くと涙がこらえ切れなくなる。テナー・サックスの巨人がジョン・コルトレーンとソニー・ロリンズなら、ゲッツはテナーの粋人。ゲッツは20世紀を疾風のように駆け抜けた。(松本敏之)


アット・ストーリーヴィル1&2

[ CD ]
アット・ストーリーヴィル1&2

・スタン・ゲッツ
【EMIミュージック・ジャパン】
発売日: 1998-03-06
参考価格: 1,835 円(税込)
販売価格: 1,744 円(税込)
アット・ストーリーヴィル1&2
- 収録曲 -
1. ザウ・スウェル
2. ザ・ソング・イズ・ユー
3. モスキート・ニーズ
4. ペニーズ・フロム・ヘヴン
5. ムーヴ
6. パーカー51
7. ハーシェイ・バー
8. ラバーネック
9. シグナル
10. エヴリシング・ハプンズ・トゥ・ミー
11. ジャンピング・ウィズ・シンフォニ...
12. イエスタデイズ
13. ブドー
カスタマー平均評価:  4.5
夢のような
スタン・ゲッツのテナーは、このアルバムの中で何度も満天の星空を描き、 何度も夢の中をふわりと歩かせてくれた。 ジャンピング・ウィズ・シンフォニー・シッドにしびれてしまい、 何度も繰り返し聞いてしまった。それくらいの価値は十分あります。
早熟の天才ゲッツの初期の傑作 ライブの興奮がそのまま
40年代終わりからその才能を開花させ、何度かのスランプはあったものの不死鳥のようによみがえっていったゲッツの初期の傑作アルバム。数あるモダン・テナーの中でもレスター・ヤングのフレーズを都会的に継承しつつスイング感あふれるソロを展開しているゲッツの存在を過小評価してはならない。当時のゲッツはクール派の代表的存在であり、50年代を通じて人気の面で他の追随を許さなかった。ゾー・スウェル、モスキート・ニーズ、ムーヴといったクール・バップな曲やザ・ソング・イズ・ユーやエヴリシング・ハプンズ・トゥ・ミー、イエスタデイズなどのスタンダードでみせるメロディアスなアドリブのうまさに圧倒される。ライブの雰囲気が実によく伝わり、リラックスした演奏のなかで適度の緊張感が名演の誉れを高めているのであろう。ゲッツ、ロリンズ、コルトレーンは、50年代前半、50年代後半、60年代前半という時代をそれぞれ異なったテナー・サックスのスタイルでリレーしていったのだという見方も出来よう。とりわけ早熟の天才ゲッツのこの時期の演奏はモダン・ジャズの歴史の中で周囲の水準から突出した貴重なものである。
怒涛の前半、そして
ギターにジミー・レイニーさん、ピアノにアル・ヘイグさんを従えてのスタン・ゲッツさんの51年のライブ盤。前半はバピッシュな曲が続きます。特に5曲目では、お客さんから「イィ〜、ィヤッホォーー!!」と叫び声が聞こえるほどの白熱した演奏が繰り広げられます。しかし、そんな中、10.エブリスィング・ハプンズ・トゥー・ミーでのゲッツさんの第一声でもう、メロメロです。ゲッツさんのテーマ、ギターのソロ、ピアノのソロで終わる3分少々の短い演奏ですが、この演奏がきっかけで、僕はエブリスィング・ハプンズ・トゥー・ミーの他の演奏を探し回ったり、そこから、作曲者のマット・デニスさんの他の曲を探し回ったりし始めのでした。

Letter from Home

[ CD ]
Letter from Home

・Pat Metheny Group
【Universal/Geffen】
発売日: 2006-02-06
参考価格: 1,503 円(税込)
販売価格: 1,485 円(税込)
Letter from Home
- 収録曲 -
1. Have You Heard
2. Every Summer Nig...
3. Better Days Ahead
4. Spring Ain't Here
5. 45/8
6. 5-5-7
7. Beat 70
8. Dream of the Ret...
9. Are We There Yet
10. Vidala
11. Slip Away
12. Letter From Home
カスタマー平均評価:  5
買い直して良かった!
他の方のレビューにもありますが、今まで聞こえにくかった音が掘り起こされて新しい印象を受けます。前の版を持っている方も買い直す価値は十分にあります。
新感覚のリマスターで名作復活
1989年発表。NYの都会の醒めた空気から中南米?オセアニアの雄大な世界をのぞきこむような、音楽によるヴァーチャル・ジャーニーを体験できる名作。以前の日本版のライナーノーツで松任谷由美が言った「ガラス一枚隔てての大自然」とは言い得て妙だと思われる。ライヴの定番となった「Have You Heard」や「5?5?7」、「Beat70」、「Slip Away」といった名曲が並ぶ。個人的には(4)の「Spring Ain't Has come」がお気に入り、というかパット作のバラードの中でも一番好きだったりする。パットの繊細なギターと曲調が見事に調和していて聞き惚れる。 今回のリマスターはサウンドエンジニア界の大物、テッド・ジェンセンによるもの。普通のリマスターが小さい音を掘り起こして大きくする作業なら、彼の仕事はCD内の空気を清浄にするようなスタイルで行われている。よって以前と比べて音の領域自体は大きくなっているとは思われないのに、鏡や湖面のように演奏自体の空気が別物的に澄んでおり、以前隠れていた繊細なSEやキーボードの音が綺麗に耳に語りかけるように届いてくる。まるで演奏したスタジオ自体が変わったかのような錯覚を受けること必至の名リマスターだ。買い直す価値は充分あると思われる。
最高の音質です!
いわずと知れた名盤ですが、本CD、Sterling soundのTed Jensenのリマスタリングが素晴らしい。ブックレットのアートワークにもうちょっと気を使って欲しかったけど、この音を聴くだけで価値があります!
BetterDaysAheadがいいっ!
 StillLifeに続くLetter from Homeは出発、別れから戸惑い、応援へと前作の返答のようだ。  それは、ラテンフレーバーそのままに情緒的な雰囲気が増している感じだ。でも、これがいい。  ジャケットのコラージュをイメージさせられるサウンドで、音楽を見るという感覚がたのしい。  

Night Dreamer

[ CD ]
Night Dreamer

・Wayne Shorter
【Blue Note】
発売日: 2006-08-21
参考価格: 1,127 円(税込)
販売価格: 1,370 円(税込)
Night Dreamer
- 収録曲 -
1. Night Dreamer
2. Oriental Folk So...
3. Virgo
4. Black Nile
5. Charcoal Blues
6. Armegeddon
7. Virgo [Alternate...
カスタマー平均評価:  5
闇にとろける
Wayne Shorter(tenor sax), Lee Morgan(trumpet), McCoy Tyner(piano), Reggie Workman(bass), Elvin Jones(drums) 1964年4月29日録音  ウェイン・ショーターのBN初リーダー作品。個人事ですが最近よくプログレを聴いていて ちょっと飽きたかなぁ?と思った頃にフトこの一枚が聴きたくなり久しぶりに聴きましたが この一枚まったく色褪せることを知りません。今更ながら思うと1964年なのに驚く。。この 時点で全曲オリジナル楽曲で一枚のコンセプト作品を創り上げたなんて人がショーター以外 にいるだろうか??ちょっと思い付かない。  [1]の表題曲「Night Dreamer」で魅せるショーターとモーガンのユニゾンの美しさ、まるで 暗夜の礫のように突然フックをきかせたアタックをかますモーガンのソロに、そこだけが別の 空間のようにセンス溢れるマッコイのソロ、そして曲終盤で聴き手を追い立てるような豪放な 吹きっぷりを披露するショーター...大変心地好いです。。  その他の曲もショーター独自の味がありコンセプトがあるのに作り物めいた感じは全然なく て、うっとり陶酔できるナンバー揃いですが個人的に特に愛聴してるのが[3]の「Virgo」です ね。。なんだろうこの心地好さは...ショーターの作品は空想力を刺激してくれるので個人的 に夕暮れ以降に聴く事が多いのですが、ほんの薄明かりだけの室内でこの曲を聴いていると テナーの音色が闇にとろけていくようなそんな気になりますね。極上のスローナンバーです。 同じくBNで1964年に録音される「JuJu」、「Speak No Evil」で更に独自の路線を開拓してい くショーターですが、それに伴いアクも強くなっていくので彼の作品で最初に聴くならジャズ 独自の心地好さが強い本作を初めに持ってくるのがいいと思います。そして、この一枚が気に 入れば上記の二作も是非どうぞ。  
もう夢見心地にさせられる
アタマのタイトル曲のイントロのピアノソロからいきなり持って行かれてしまった。知的で叙情的的なマッコイがリスナーのイマジネーションをいたく刺激する。つづいて登場するエルヴィンのドラムスが変拍子のワルツでボトムを支える。そこに加わる主役ショーターのテナーと準主役モーガンのトランペットがユニゾンでメロディを歌い上げる。背筋がぞくぞくするほどに美しくスリリングな瞬間だ。テナーソロに移ると、身悶えするようにショーターがリリカルかつ激しくブローする。どこか性的な昂揚を刺激される程にセクシーでもある。モーガンのパワフルで刹那的なトランペットも曲を盛り上げる。もうどこか別世界にトリップしたこのようだ。 2曲目からのOriental Folk Song, Virgo, Black Nileも同様にリリカルで力強いバラッドだ。甘い料理を引き立てるには少量の塩が必要だという。そんなしまった甘さがある。ウェイン・ショーターはブルーノートに多くの傑作を残した。Speak No Evil, Juju, Adam's Apple, Schizopherenia, etc... ショーターワールドが満開になる前の、微妙なバランスの上に成立するまだ少し青い?テナーのリリカルな世界にただただウットリするだけだ。
コンセプトアルバムの元祖かも。
ショーターのブールーノートの第1作目にしてこの完成度…。
「…生きとし生ける者すべてにやってくる審判〜」といったコンセプトを持った、ジャケを含めプログレを先取りしたような内容の名盤!!
素晴らしい曲の中ショーターはもちろんですが、特にモーガンのプレイも光っています。この金属的できらびやかなトランペットのサウンドが雰囲気にぴったりで、暖かいハバードの音よりここではモーガンが適役で良かったと思います。
個人的には次の『Juju』よりもこちらがより好きで、ブルーノート時代を代表するアルバムと思います。『Speak No Evil』も素晴らしいですが、こっちがいくらか解りやすくショーター1枚目には人に薦めやすいです。
…それにつけてもやっぱRVGエディションは音が良い!!1500シリーズは音がフラットでもどかしい。ピアノトリオとかなら良いかもね。
ブラックナイルすばらしい。
すばらしい。ショーターでは一番好きです。エルビンがすばらしい。マッコイがすばらしい。そしてリーモーガンまでいる。ブラックナイルのリーモーガン最高です。この盤がもっともっとたくさんの人に聞かれて、ショーターのファンが増えてほしいです。
BN初リーダー作品に懸ける意気込みは怒気迫るほどです
アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズ在籍時の1964年、
「ウェイニング・モーメンツ」以来2年間のインターバルを空けて
満を持して発表したのがこのソロアルバムである。

ジャズメッセンジャーズでの気心の知れた同僚リー・モーガンに、
ジョン・コルトレーンバンドのリズム隊を加えた
完全無欠のゴールデンメンバーで臨んだこのアルバムは、
全てオリジナル曲で構成されている。

リー・モーガンとのハーモニゼーション、
怒気迫るウェイン・ショーターのソロ、
そして熱く走るマッコイ・タイナーのフィンガーテクニック。

息をするのを忘れる緊張の連続に「Charcoal Blues」といった
箸休めのような曲も用意されている。

一曲一曲素晴らしくまた個性の強い曲でありながら、
アルバム全体としてのバランスも良い文字通りの名盤である。

trumpet : Lee Morgan  tenor sax : Wayne Shorter
piano : McCoy Tyner  bass : Reginald Workman  drums : Elvin Jones


Pick Hits Live

[ CD ]
Pick Hits Live

・John Scofield
【Gramavision】
発売日: 1990-04-24
参考価格: 1,127 円(税込)
販売価格: 1,188 円(税込)
Pick Hits Live
- 収録曲 -
1. Picks And Plays
2. Pick Hits
3. Heaven Hill
4. Protocol
5. Blue Matter
6. Thanks Again
7. Trim
8. Georgia on My Mi...
9. Make Me
カスタマー平均評価:  5
す、す、凄い!
D・チェンバースの凄さは、他のレビューにもあるように凄まじいの一言。 どうしたら、こんなにも早くバスドラムを連打出来るのか到底常人には理解できない。 20数年前に、このライブを現場で目撃できた方は、何とも幸せ者です。 ジョン・スコーフィールドのギター・プレイは勿論素晴らしいが、世の中にこのようなドラマーがいるとういことを知る事からも一聴の価値はあるライブ作品である。 とにもかくにも、このドラマーの凄さに興奮したのは、Sting「Bring on the night」のオマー・ハキム以来の出来事であった。 いやー凄い!
保守的な意見ですが・・・
 John Scofieldの最高傑作と言えば、本作と前年の「Blue Matter」だろう。そうに違いない、それしか無いと断言できる。どれか一枚と聞かれれば本作だ。圧倒的に革新的な「音」が聴ける。  15年以上前だが最初に本作を聴いたときは、John Scofieldのギタースケールが理解できず、あっけに取られてしまって呆然としてしまった。冷静に何度も聴いていると更にドラムやベースももの凄い演奏をしていることが判ってきて驚愕としてしまった。そういう印象がまず最初に出てくる衝撃的なCDでした。 2枚組みも出ていましたが、本作で充分感動します。何枚も彼のCDを買っていますが、これを越える作品には今の今まで出会っていない。
20年前の作品になりますが…
これはもう、ジョン・スコのこの時点でのピークに近い記録!日本のライブになっているのが嬉しいですね。 S.ジョーダンをタイコに迎えたり、第1期スティングバンドのリズム隊とやったりしたあと、皆さんのレヴューにあるとおり、当時そこら中から引っ張りダコだったD.チェンバースのまさに脂の乗った若い時代の元気溢れるタイコ、G.グレイナーのベース(気に入ってます!いいプレイ!)での編成になっていますが、この時期のジョン・スコにとても合ってる気がします。 とにかく、緊張感のある、完成度の高いライヴ盤。ジョン・スコのどっか行ってしまいそうな浮遊感、感覚一発の雰囲気ががよく出てきた頃の、彼のキャリア上でも重要な位置づけになるはず。入門盤としてもオススメできると思います。といっても個人的にはこれが最高な気がします。難解さと分かりやすさが絶妙なバランスだと思います。
ジョンスコ・デニチェンによる大人のバトルが格好いいライブアルバムです
マイルスバンドでも活躍したジョンスコフィールドの87年10月、人見記念講堂で行われたライブを収録したアルバムです。ジョンスコだけにメンツも、drのデニチェンを始め、bにゲイリーグレイナー、keyにロバートアライアスという豪華なものになっています。サウンド的にはブルーズの香りのするJAZZロックですが、メンツがメンツだけに、テンションの高い白熱したライブを聴かせてくれます。その中でも、聴き所はやはりジョンスコの鋭いギターフレーズなのですが、それを引き出すデニチェンのdrも破壊力抜群です。
一聴して派手なバトルを繰り広げているわけではありませんし、コマーシャルな音楽でもありませんが、大人の格好良さともいうべき渋い格好良さを秘めたライブアルバムになっています。
ジョンスコとデニチェンのスリリングなプレイが聴ける格好いいライブです
87年10月、人見記念講堂で行われたライブの模様を収録したアルバムです。
サウンド的にはブルーズの香りのするJAZZロックになりますが、メンツがgにジョンスコフィールド、drにデニスチェンバース、bにゲイリーグレイナー、keyにロバートアライアスというツワモノ揃いだけに、爆音を立てているわけでは決してありませんが、テンションの高いスリリングなバトルを聴かせてくれます。中でも、聴き所といえば、やはり鋭すぎるジョンスコフィールドのギターフレーズとそれを引き出すデニチェンのドラムでしょうか。
決してコマーシャルな内容ではありませんが、渋さの中にキラリと光る格好良さ−大人の格好良さとでもいえばいいでしょうか−を持ったアルバムです。

Always Let Me Go / Live in Tokyo

[ CD ]
Always Let Me Go / Live in Tokyo

・Keith Jarrett / Jack DeJohnette / Gary Peacock
【Ecm Records】
発売日: 2002-10-15
参考価格: 1,259 円(税込)
販売価格: 2,821 円(税込)
Always Let Me Go / Live in Tokyo
- 収録曲 -
1. Hearts In Space
2. The River
3. Tributaries
4. Paradox
カスタマー平均評価:  5
トリオのスタンダーズ中心のアルバムとは別物と考えるべき
前作Inside Outでは、このトリオのフリーらしいフリーが"Changes"以来20年振りに聴かれたが、本作ではInside Out中"341 Free Fade"のような、よりフリーらしい場面が頻繁に出て来る、前進した内容になっている。 1枚めは2001年4月23日、渋谷の前半ステージ。ライブで1?3曲まで切れ目ない演奏に呑まれていったのを覚えてる。"Tributaries"で、ベースとドラムが織りなすリズムが発展していき到達する高みは圧巻、アーシーなキースが聴ける。Paradoxは同日後半最後の曲。2枚めはライブに行っていないが、連続して演奏されている1?3曲めが4月24日、渋谷の前半ステージらしい。23日より、ドラムを中心としたよりハードな印象。4曲めで切れ目がいっているので、CD記載情報を考慮すると、2001年4月30日、上野での最後の曲だろう。 このツアーではスタンダード曲もやっているのに、CDでは敢てフリーだけに統一している点がよい。大曲のHearts in space、Wavesでの調性もリズムも前衛的になった部分が何より心地よく、キースが絶妙のリズムのフレーズを投げ込んでからのトリオ展開がまた素晴らしい。本作は、トリオのスタンダーズ中心のアルバムとは別物と考えるべきだ。Inside Outのライナー中にキースが「トリオの演奏は今後さらに激しいものになっていくだろう」とあり、その観点から本作は大変満足のいくものだ。しかし、その後のCDがまたスタンダーズ中心に戻っていることが気になる。最近散見する、トリオへのファンの飽きはここに起因しているのではないか。私としては、本作のフリー度をさらに押し進めたような作品を、今からキースらが切り開いてくれることを期待する、まあメンバーは還暦を過ぎはっとる訳ですけども
5分の2はインプロビゼーション
2001年4月東京でのライブ。
1997年初めから99年初めまでの2年間、『慢性疲労症候群』という病魔に冒され音楽活動の休止を余儀なくされたキース。『The Melody At Night,With You』は自宅で録音できるまで回復、『Whisper Not』ではスタンダーズとしてライブに立ち、スタンダード・ナンバーを演奏できるまでに復活。そして『Inside Out』では、アンコールを除いて全てを3人のインプロビゼーションという、新たな挑戦を始めるまで復活を遂げた。

2001年4月23日〜30日まで5夜のライブでは、5分の2はインプロビゼーション、5分の3はスタンダードナンバーという構成だった。本作はその内の5分の2のインプロビゼーションにあたるアルバムとなっている。

『生きて、演奏していくこと』のエネルギーを徐々に挑戦していくエネルギーにまで昇華していく。そこに出来上がっていく音楽、予想すらできない展開をスタンダーズは残していく。
相当な高みに達したフリーインプロビゼーション+ピアニズム
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スペイン〜ベスト・オブ・チック・コリア

[ CD ]
スペイン〜ベスト・オブ・チック・コリア

・チック・コリア
【ポリドール】
発売日: 1997-06-18
参考価格: 1,835 円(税込)
販売価格: 1,778 円(税込)
スペイン〜ベスト・オブ・チック・コリア
- 収録曲 -
1. スペイン
2. キャプテン・マーヴェル
3. キャプテン・セニョール
4. アルマンドのルンバ
5. 500マイルズ・ハイ
6. ラヴ・キャッスル
7. ヴァルカン・ワールズ
8. ノー・ミステリー
カスタマー平均評価:  5
スペイン〜ベスト・オブ・チック・コリア
シンセサイザー の 音が なんとも 綺麗 です。それと フローラプリム の 声が それに 同化 して 大変 心地よい。 サイド メンの テクニックも 択一 です フュージョン好きには 絶対に 手元に おきたい 一枚 です!!!
1曲目のスペインが最高です
盲目の作曲家でギタリストのロドリーゴの「アランフェス協奏曲」は、ギター音楽の範疇のみならず、20世紀の名曲の一つにあげられます。この曲はクラシック音楽というジャンルを越えて、後に多くの音楽ジャンルに影響を与えました。

「アランフェス協奏曲」は、マイルス・ディヴィスの『スケッチ・オブ・スペイン』でカバーされたのをきっかけに多くのジャズ・メンがこれに挑みました。
一番成功した例が、リターン・トゥ・フォーエヴァー時代のチック・コリアでしょうか。

全編を色濃くおおっているスパニッシュのムードは、チック・コリアの華麗なエレクトリック・ピアノとフローラ・プリムのヴォーカルと相俟って不思議な音楽世界を繰り広げていきます。彼女の加入がこの一連の音楽の性格づけを決定したといえると思います。

私が、最初にジャズを聴いた頃、このリターン・トゥ・フォーエヴァーの「かもめ」を表紙にしたアルバムが大ヒットしました。CDに収録されている曲は、どれも1972年から76年までに録音したアルバムからの選曲ですが、このあたりは、フュージョンが台頭した時代でもありました。

従来の難解なジャズとは無縁のとても親しみやすいメロディをどの曲も持っており、チック・コリアの作品の中でも好きな時代のサウンドです。これらの作品が、フュージョン時代の幕開け、もしくはフリージャズからフュージョンへのターニング・ポイントになったと感じています。

地中海に面したスペインの明るさが彼の音楽の至る所から聴き取れます。チック・コリアも最初、ラテンバンドからプロデビューしました。その出自もあって、ここでは生き生きとした演奏を繰り広げています。

明確なコンセプトでこのベスト・アルバムが選曲されています。編集ものは、このようにして統一感を出していくと成功するという一例でしょうか。


Beyond the Missouri Sky (Short Stories)

[ CD ]
Beyond the Missouri Sky (Short Stories)

・Charlie Haden & Pat Metheny
【Verve】
発売日: 1997-02-25
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,924 円(税込)
Beyond the Missouri Sky (Short Stories)
- 収録曲 -
1. Waltz for Ruth
2. Our Spanish Love...
3. Message to a Fri...
4. Two for the Road
5. First Song
6. Moon Is a Harsh ...
7. Precious Jewel
8. He's Gone Away
9. Moon Song
10. Tears of Rain
11. Cinema Paradiso ...
12. Cinema Paradiso ...
13. Spiritual
カスタマー平均評価:  4.5
夜更けに小さな音で聴くと感動します
これ聴きながら、リンダ・マンザーの本"森の中からジャズが聞こえるーパットメセニーのギターを作る"を読むと感動しますよ。やっぱり彼女のギターって音に特徴ありますね。パットのセンスとマッチしている。森林浴のあの生き生きとして爽やかな感じ。でも、"The Moon Song"でのギターはこれってアイバニーズですね。これもいいですねえ。チャーリーヘイデンのベースも深くて良い音してますね。どの曲も素晴らしいですが、個人的にはヘンリーマンシーニが大好きなので、"Two for the Road"に、一番感銘を受けました。パットのソロがメロディからうまくソロを紡いでいて感動します。夜更けに小さな音で聴くととってもいいですね。それでも、しっかりベース音が聴こえるんですよ。
心地良い
静寂な音、ギターとベースの旋律が心地良いです。
現代のデュオの名盤
デュオの名盤と言えば、ビル・エヴァンスとジム・ホール(ピアノとギター)、スタン・ゲッツとケニー・バロン(サックスとピアノ)がすぐに思い出されるが、ベースとギターという弦楽器同士のデュオは珍しい。70年代初頭にロン・カーターとジム・ホール(ベースとギター)の「アローン・トゥゲザー」が思い出される。「アローン・トゥゲザー」がいわゆるジャズならばこのアルバムはジャズというジャンルを超えたヒーリング音楽かも知れない。だから、いわゆるゴリゴリのジャズを求める人には向かない。ジャズ喫茶の親父にしてジャズ評論家の寺島靖国さんに言わせれば「パット・メセニーはフュージョンというか、あちら側(ジャズ以外)の人。それが時々、こちら側(ジャズの側)に出張してくるから、ややこしくなる。そっち側(ジャズ以外の側)に居てくれ。と言いたくなる」。名手チャーリー・ヘイデンは重々しいのだが、メセニーは良くも悪くも、軽い。哀愁、情感といったジャズの要素があまりない。しかし、その「軽み」が心地よいと感じる人もいるだろう。さて、曲はメセニー、ヘイデンのオリジナルに加えて、マンシーニやモリコーネの軽快なポピュラ−な曲まで。加えて、スタン・ゲッツが死の3カ月前にケニー・バロンとのデュオ(ピープル・タイム)に吹き込んだヘイデンの名曲「ファースト・ソング」も入っている。この美しい曲をヘイデンのベースで聴くだけでも買ってよかった。と思える。(松本敏之)
同郷の二人、アコースティックなアコースティックなアルバム
1996年ニューヨーク、ライトトラック・スタジオで録音。

二人はミズーリ州出身の同郷である。メセニーはリーズサミット、ヘイデンはそこから真南に100マイル下ってハイウェイ71号線を外れたところにあるフォーサイス、ともに小さな町だ。年齢は18才差、ヘイデンがメセニーに最初に出会ったのは1973年ヘイデンがオーネット・コールマンのバンドでプレイしていた頃で、当時18才であったメセニーがゲイリー・バートンのバンドにいると自己紹介した。以来『80/81』等素晴らしいセッションを二人は繰り広げていて、ヘイデンが1989年にルース・キャメロンと結婚した時の介添え役もメセニーは務めている。

という二人であるからして、ヘイデンの誘いで作り上げたこのアコースティックなアコースティックなアルバムが素晴らしくないわけがない。心と心が通い合い、ミズーリの風景が目に浮かぶようなアルバムである。特に『The Moon Is A Harsh Misstress』のアコースティックなギターは『80/81』の頃の音色とそっくりで、おそらくギルドのアコースティック・ギターD30の音である。泣けてくる素晴らしさだ。

静かに通して聴きたい1枚。
ヒーリングの遥か彼方
ミズリーには行ったことはないが、このアルバムがそれを教えてくれる。
何もない大地、乾いた空気、所々に置き忘れられた人々の思い出。
二本のギターだけで、静かに奏でる遠い記憶の世界。
それは、ミズリーという素材を超え、誰の中にもある生まれる前の記憶。

アメリカ人が演奏しているとは思えないほどの繊細な作業。

ジャズやヒーリング、クラシックを超えた時間。


The Art of the Trio, Vol. 1

[ CD ]
The Art of the Trio, Vol. 1

・Brad Mehldau
【Warner Bros.】
発売日: 1999-02-01
参考価格: 1,167 円(税込)
販売価格: 2,064 円(税込)
The Art of the Trio, Vol. 1
- 収録曲 -
1. Blame It on My Y...
2. I Didn't Know Wh...
3. Ron's Place
4. Blackbird
5. Lament for Linus
6. Mignon's Song
7. I Fall in Love T...
8. Lucid
9. Nobody Else But ...
カスタマー平均評価:  5
メルドーの人気を決定つけた1枚です
ブラッドメルドーの人気を決定つけたともいわれるトリオの第一作です。現トリオでは、drがジェフバラードに変わりましたが、当アルバムでは、ジョージロッシーが務めています。 サウンド的には、現トリオ同様、自作とカバー曲からなるのですが、叙情性溢れる曲と、スウィング感ある曲が半々と言う感じで、現トリオに比べると、叙情性ある曲が多い印象でしょうか。 やはり聴き所は、メルドーのピアノ。力強く、しなやかなタッチで、叙情性ある曲も、スウィング感ある曲も、自在に弾きこなしています。バックのbのラリーグレナディア、drのジョージロッシーも的確なプレイでメルドーのpをサポートしています。 現トリオに比べると、一聴した際の印象は薄いかも分かりませんが、聴くたびに味わい深くなる魅力的なアルバムです。
強力な催眠力を発するピアノ・トリオ
1996年9月4・5日ロス・エンジェルスのマッド・ハンター・スタジオで録音。『The Art Of Trio』の記念すべき第一作。プロデューサーは当然マット・ピアソン(●^o^●)。
まず選曲が素晴らしい。その上曲順が素晴らしい。オスカー・レバントのロマンチックなラブ・ソング『Blame It On My Youth』でスタート。1951年の『巴里のアメリカ人』の中でグランド・ピアノをいつも練習していた彼の曲です。もうこの曲が終わったあたりでこのトリオの生み出す強力な催眠力に気がつき始めるがもう遅い。どっぷりとその光り輝くダークな音の虜になっている自分に気がつきます。3.5.6.8がメルドーのオリジナル。4がビートルズの『Blackbird』。『Blackbird』をその昔ギターで練習した僕にはこのカバーの編曲がとても響きました。ギターでもポールのベーシストとしての色彩がよく出ていて5弦・6弦をダイナミックにスライドし、オクターブ奏法的に弾くこの曲をベースとピアノがよく表しています。
先達のスタンダードとオリジナル、そして誰も手を付けていないロックの名曲のスタンダード的な解釈。その知的な表現力と催眠力。メルドーの凄さと何を彼はやりたいのかが理解できる傑作だ。僕が一番好きなのはメルドーのオリジナルの6『Mignon's Song』。
Mehldauブレークのきっかけとなった大傑作!
まずはオープニングの"Blame It on My Youth"の豊潤なピアノ表現を聞いて,録音当時20代後半のピアニストの演奏と考えられるリスナーがどの程度いるだろうか?素晴らしい演奏である。1曲目にこうしたバラードを持って来れるところに,プロデューサーとBrad本人の自信を感じさせるが,実力を伴っているのだから文句の付けようがない。一転して軽くバウンスする2曲目の"I Did'n t Know What Time It Was"やこれまた味わい深い"Blackbird",更には"I Fall in Love Too Easily"等,文句なしの演奏が続く。Grenadier(b),Rossy(ds)とのコンビネーションも抜群であり,特にGrenadierのベース・ラインのピアノとの絡み具合が美しい。Mehldauのブレークのきっかけとなった「トリオの芸術」シリーズ第一作である。

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 更新日 2009年2月15日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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